尿検査でケトン体の検査がされることがありますね。
これってどんな意味をもつんでしょうか？
ケトン体は、血液の中のインスリンが極端に少なくなったときに、糖質をエネルギー源として使えなくなるため、代わりに脂肪やタンパク質をエネルギーとするために分解しようとします。
その分解の過程において分解産物としてできる物質です。
つまり、この時点で、インスリンが不足していることが分かりますね。
ケトン体が増えている＝インスリン不足になっているということ。
しかもケトン体が血中で増えると、血が『酸性』になります。
この状態はケトアシドーシスといって、良くない状況です。
ケトアシドーシスの状態になると、血液中の酸素の利用が低下するので、さまざまな臓器の働きが低下し、それが脳まで達してしまうと、脳の機能も低下して、意識が遠くなり、昏睡状態になってしまいます。これを、ケトン性糖尿病性昏睡といいます。
難しい話ですが、昏睡状態などになってしまうということを覚えておいて下さい。
障害なども残るぐらいですので、安易に考えないようにしましょう。
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